矢野の家づくり日記
地熱活用住宅と自然素材で造る「長期優良住宅」の家、F様邸の「気密試験及び構造見学会」を行いました!
宮崎市江南2丁目におきまして、音響熟成木材である
「うづくりの床」や「幻の漆喰」などの自然素材だけを
使い、地熱を利用した外貼り断熱の高気密住宅で、
長期優良住宅でもある、F様邸の
「気密試験及び構造見学会」を行いました。
試験実施には、弊社のお客様にはすっかりお馴染み
になりました、同じエコハウス研究会のメンバーである
大分県の佐々木総合建設の佐々木社長に、先々週に
引き続き、今回も来て頂きました。
気密とか断熱性能や構造など、一般の方には分りづらく
敬遠されがちな部分なのですが、今回の東北の大震災
でも他の家との違いが出ているように、ご家族が安心
して安全にかつ、快適に暮らす上においては、避けては
通れない大変に大事なところだと思っております。
「気密試験」とは、簡単に言いますと家の中の空気が
漏れていないかの隙間を探すための試験になります。
私どもが手がけている高性能住宅は、ちょっとした熱源で家全体が暖かくもなり、涼しくもなります。
そのため、僅かな隙間も見逃さないように精密に手をかけて造っております。
そうしますと、家の中の空気をコントロールでき、新鮮で
快適な空間となるのです。
試験には、施主様にも立ち会って頂きました。
当然、ご自分の家の性能は知っておられたいでしょうし、
私どもも、不良箇所がないかの確認と、仕事の施工精度
の目安にもなりますので、全ての家で実施すると共に
施主様にも立ち会って頂きますようお願いしております。
この試験で減圧を始めますと、隙間がある場合は「シューシュー」と音が聞こえ始めます。
たとえば、引き違いのサッシの隙間とか鍵穴など、どんな小さな隙間からでも
風が入ってくるのが簡単にわかるのです。
そのため、内外部の壁を貼る前に気密試験を行い、悪い処があれば手直しをいたします。
それが高性能住宅を手がけるもの良識であり、職人さん達の仕事の精度への
意識の高揚にもつながると信じております。
追記:気密試験の結果「C値」はと言いますと、国交省の定めた次世代省エネ基準の
30分の1と言う数値で、施主様にも喜んでいただけました。
2011年9月10日