研修行ってきました!
本当にあったトラブルに学ぶ「温暖地の結露・カビ対策」セミナーに行って来ました!
先日、東京で開催されました「温暖地の結露・カビ対策」セミナーに行ってきました。
このセミナーは「日経ホームビルダー」と言う住宅業界では大手の専門雑誌社主催で行われたもので、全国で実際にあったトラブル事例を調査・発表し、対策や正しい工法を共有して行きましょうと言う主旨で開催されました。
上の写真のように、住宅造りに真剣に取り組んでいる全国の工務店さんが集まってきており、この問題がいかに切迫しており重要であるかと言う事を再認識いたしました。
一般に、結露と言いますと「サッシ・ガラスが濡れていて…」と言われる方が多いのですが、本当に怖いのは壁の中の結露なんです!
目に見える結露は拭く事ができますが、壁の中は見えないので大変な事になっているケースが多いのです。
毎日、結露して壁の中が濡れた状態が続くと、カビが発生し、それを食べるダニも増殖し、そのダニの糞が原因でいろいろな病気やアレルギーの原因にもなると言われています。
当然、湿気が多ければ壁の中の木材も腐食しますし、白アリも好む環境となります。
寒冷地では、新築して1年も経ってないのに壁の中がボロボロになってた言う事例は珍しくはないそうです。オーバーに言ったり脅かしている訳ではないですよ。(笑)
なんで?大事な家がそうなるのしょう?
原因は、施工ミスもですが気密・結露・換気・通風に対しての知識がなかったり、重要性の認識が足りない工務店や設計事務所が皆さんの思っている以上に多いのも事実です。
目に見えない処ですし、丁寧に施工しようとすれば費用も時間もかかり、技術的にも難しいので真剣に取り組んでいる会社の方が少ないのかも知れませんね。
みなさんの大事な財産である家を、孫や子の時代まで長期的に維持していくためには、地味な作業ですがとても大事な事だと思って取り組んでおります。
いろいろお話ししてきましたが、これまで、イズムで携わってきた家ではこのような事例は1軒もございませんのでご安心ください。(笑)
悪い事例を知る事は、自社の戒めにもなりますし、知っていると思っていて知らない事、気付かない事がありうるかも知れないと言う思いで参加させて頂きました。
2016年4月29日