矢野の家づくり日記
これからの人生を健康で快適にそしてご夫婦で楽しむための「終の棲家」K様邸の「断熱及び構造そして気密試験の一般公開」を行いました!
宮崎市冨吉で工事を進めておりましたK様邸の、「断熱及び構造そして気密試験一般公開」を行いました。
今回は、都城市や新富町など遠方からも見学にお出で頂きました、ありがとうございました!
「気密試験」とは、分かりやすく言いますとスキマ風が入らないかどうかを測定するもので、下の写真の機械を使って室内の空気を外部に排出し減圧していき、外の気圧と室内の気圧差を測定し、数値(C値)算出していきます。
どんなに高価で性能の良い断熱材を使っていても、外部の空気がスースーと家の中に入ってきたら、暖かくもないし、涼しくもないですよね。(笑)
家造りにおいて大事なのは、単に良い材料を使えば良いのではなく、良い素材の特性を活かしいかに丁寧に施工するかだと思っています。
下の写真は外部にて、断熱だけではダメで遮熱がいかに大事かをご説明しているところです。
熱の伝わり方には、「伝導」、「対流」、「輻射」の3種類があり、伝導や対流での熱を移動防ぐには「断熱材」で、輻射での熱の移動を防ぐには「遮熱シート」になります。
テレビとかで、人工衛星に銀色のアルミ箔みたいなものが巻き付けてあるのを見かけますが、あれも遮熱シートの一つでいかに大事なものか分かって頂けますでしょうか。
どちらが欠けても効果は半減してしまいますので、是非、覚えて置いて下さいね!
下の写真は、恒例になりました「玄関ドア開けチャレンジ」です。
気密試験の機械により室内を減圧しておりますので、外の気圧が高く外からドアを抑えている状態になっており、子供さんや女性の力ではなかなか開けられません。
数値だけ言っても分かりづらいので、開ける力で気密性を実感して頂いております。
構造や断熱など地味な部分で一般の方には分かりづらいのですが、完成してからでは見えなくなる部分であり、「大地震での耐久性」や「快適な住環境」などにつながる家の重要なところですので、少しでも多くの方に理解し関心を持って頂ければと思っております。
2017年12月23日