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矢野の家づくり日記

新築マンションでシックハウス訴訟!

9月12日の宮崎日日新聞に出ていましたが、大阪の新築マンションで住民の方46人に頭痛などのシックハウス症状が出て、大手のマンション分譲会社と建材メーカー(ブリジストン)を相手に損害賠償の訴訟がおこされ、業者側が解決金を払うことで和解したと言う記事でした。
現在、これだけおおきな社会問題になっている事柄なのに、大手の有名マンション分譲会社や日本有数の建材メーカーが建築した建物でこういう問題が起こるのは、住人の方々の一番大事な健康に対する認識の甘さと、企業が真剣に取り組んでいるのかが疑われる事柄だと思います。


しかしシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが、国の指針値の0.08ppmの2倍の濃度で検出されたと言うことでしたが、国の基準値は、安全率をかなりみている数値だと思うのですが、それの2倍くらいで46人もの人に症状が出ると言うのは多すぎるとおもいませんか?
普通、建材の安全基準である4星(フォースター)というのは、ホルムアルデヒドだけの基準で、ほかの化学物質であるトルエンやベンゼンなどは規定外なのです。ですから、4星に適合していてもシックハウス症候群になっている例は珍しくありません。
症状は軽くても、頭痛や吐き気などが慢性化している方でも、生活環境が変われば病院でも治らなかったのに改善したという話はよく聞きます。
それともうひとつ大事な事は、いくら家を自然素材でつくっていても、持ってきた家具や電気製品などが化学物質を含んでいたら、自然素材がその化学物質を吸い取って、家全体が汚染されてしまいます。結局、自然素材を使い科学物質を吸収するだけでなく、それを分解することができなければ解決しないと言うことなのです。珪藻土などは吸収はするのですが、分解はしませんから徐々に汚染されて行くことになる訳です。そんなものあるのかと思われるでしょうが、あるのです!探し出しました、やっと納得がいくものと出会えた気持ちです。それは、次回に紹介していこうと思っています。

2006年9月12日

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