矢野の家づくり日記
銅板に雨で穴が開く!?
先日、以前お世話になった方から「お宅で建てた訳ではないのだが、雨漏りがするので見てもらえないかな、どうやら屋根の谷の部分から漏っているみたいなんだが」と電話がありまして、早速調査に伺いました。
屋根に上がってみると、確かにステ谷の板金に小豆くらいの穴が幾つも開いていました。
ただ、その板金は銅板だったのです。普通のカラー鉄板とかでしたら、錆びてきて穴が開くのはわかるのですが…一般的に銅は緑青がでて被膜をつくり耐久性があると思われていますし、現実に二十年以上たってても、全然変らないところもあります。
しかし何故?
実は、こういう現象を見るのは初めてではないのです。
数年前にも、台風被害での屋根の調査を頼まれた時に、同じような現象を見ているのです。
その時も全く同じで、和瓦(粘土瓦)葺きでステ谷は銅板でした。カワラからステ谷に雨水が流れ落ちるピンポイント部分に穴が幾つも開いていました。
とりあえず、その時も今回もガルバニウム鋼板でステ谷を造り替えて、雨漏れを止めはしたのですが…
その時は、特別な現象なのかな、でも何故なんだろうと思っておりました。
正直、原因はいまだに分からないのですが、酸性雨や大気中のイオンの変化の関係でしょうか?
それとも、他の場所とすると雨が集中して流れる場所だから、雨水での磨耗なのでしょうか?
瓦屋さんにも聞いてみたのですが、粘土瓦では見た事があるけど、セメント瓦とか他の瓦では見たことがないと言う話もありますので、よけい分からなくなってしまいました。
この手の情報もしくは、詳しい方がおられましたらお教え下さい。
<追記>
ただ雨漏れに関しては、ステ谷板金に穴が開いていても、ルーフィング等がしっかりしてあれば、雨は漏らないものだと思っております。
イズムでは、カワラ自体も風が強い時などは、雨は入って来るものだと考え、ルーフィングでの防水処理を徹底して施工させています。
いわゆる、カワラはルーフィングを保護するもので、防水を期待するものでないと考えております。
特に、最近では優れたルーフィングなどが出ていますので、こういう見えない大事な処にこそ良いものを使い、工事も慎重に行えば、雨漏れなど全く無縁な家になるでしょう。
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2006年12月6日