後悔しない家づくりの心得
弱みが強みに変わる!?無垢材のお話
家づくりをご検討の方されている方からよくいただくご質問の中で『無垢材の床はキズがつきやすい』というものがあります。
確かに合板の素材であれば傷が付きにくく、加工がされている製品がたくさんあるため、傷つきやすさを気にして無垢材を避けられる方も多いようです。
キズが付きやすい無垢材
無垢材は天然の木をそのまま使っており、素材が柔らかいからこそ足裏の感覚が気持ちいい、そして疲れなくて心地よいというのが特徴なのですが、逆にいうと柔らかいので一点に力が加わると「傷が付きやすい」という事になってしまいますね。
柔らかいからこそできることがある
2024年8月10日
▶【新築完成内覧会】 木の香りに包まれ、猛暑でも自然な涼しさの中で暮らせる平屋(日南市)
後悔しないために知っておきたい『木の家』
天然の木の香りや手触り、風合いが楽しめるというというのが木の家で暮らす一番の魅力ではないかなと思います。
『木の家に住みたい』と漠然と考えているという方はよく耳にしますが、木の家というのは自然本有の素材を生かして家づくりを行なっていますので、理解を深めた上で家づくりを行なわないと、逆に『後悔ポイント』になりまねません。
今回はそういった方に『後悔しないために知っていてほしい事』を簡単にご紹介していきたいと思います。
コストは割高になってくる
無垢材は、合材よりも耐久性が高く、自然ならでは強度もあるため、昔から多くの建築物の建材として使用されてきました。
合板等扱いやすい加工された色々な建材が出てきた昨今では、無垢材をたくさん使用するとなる建築時のコストがやはり高くなってしまいます。
長期的な目で見た時にコストがかからないという考えを元にこだわっている部分ですので、その部分をご理解いただけると満足度の高い家づくりができるのではないでしょうか♪
傷が付きやすい
無垢材は天然の木をそのまま使っており、素材として柔らかいという特徴があります。そこが足の裏に優しかったりする良い特徴でもあるのですが、力が加わると「傷が付きやすい」という事にもなります。
確かに柔らかい無垢材は傷が付きやすいのですが、適切なお手入れをすれば「元の状態に修復する」ことが出来るのも無垢材の特徴です。
これは合板の素材にはない特徴で、無垢材ならではのメリットともいえるのではないかなと思います。
2024年8月3日
背割りの秘密
先日お客様に質問された事がありました。ご質問というのがこの部分です。
柱にあるこの『切れ目』は何なのか、そしてこれを行う意味、強度に問題ないかについて質問をいただきました。
この仕事をしていると当たり前に見慣れていたこの柱の切れ目、お客様からの質問がとても新鮮に思いまして、今回ご質問の回答ともにご紹介いたします(*^-^*)
柱の切れ目『背割り』
この切れ目は『背割り』と言います。木材にあらかじめ切り込みを入れる加工する方法です。
木材には、芯去り材(木の中心を外した木材)と芯持ち材(木の中心を持つ木材)があります。
なぜ背割りをするのか?
割れたり、反ったりしにくくするため
天然の木材は収縮したり乾燥したりします。乾燥の過程で「ヒビ割れ」、「反り」、「歪み」が生じやすいのです。すると木材に「割れ」や「反り」がおこります。
前もって『背割り』を入れる事で他の部分(面)の割れを少なくすることができます。
乾燥を促進し、木の狂いをおこしにくくする
木材の背から割れ目を刻むことで、風通しを良くし木材の乾燥が進む役割を果たします。
木材は、乾燥するほど強度が増し、歪(ひずみ)が起きにくくなるのです。
木に大きな狂いが出てしまうと建物全体に狂いが出てしまい、強度が増すどころか、逆に強度に不安のある建物になりかねません。
2024年7月27日