後悔しない家づくりの心得
地震で倒壊しやすい家の特徴
昨今、宮崎県でも大きな地震が頻繁に起こり、とても不安な事かと思います。
政府の地震調査委員会は南海トラフ巨大地震が今後30年以内に起こる確率について改めて計算し、これまで「70%~80%」だったのですが2025年1月に「80%程度」に引きあがったという事を公表しました。
地震で倒壊しやすい家とは?
倒壊しやすい家は「耐震基準」によって判断する事ができます。
日本では特に地震が頻繁に発生するため、建物の耐震性は非常に重要視されています。
耐震基準は時代と共に進化しており、新しい化学的知見や過去の地震からの教訓を基に更新されていっているのです。
1981年より前に作られた建物は震度5までしか耐える事ができないとされていましたが、耐震設計基準の改定後は震度7強まで耐える事ができる基準となりました。
地震の影響を受けやすい住宅は構造にあるのか
建物の構造には、木構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造などがあります。
そもそも木と鉄筋コンクリートでは、材質が著しく違ってきますし、構造によって耐震性も大きく左右されそうなイメージはありませんか?
しかし実際には、どの構造で建てたとしても耐震性に関しては同等で、いずれの構造でも問題はないと言われています。
なぜなら、新耐震基準ではどんな構造であれ、「大規模地震で倒壊・崩壊しないこと、中規模地震ではほとんど損傷しないこと」を前提に建てられているからです。
被害に遭いやすい住宅は構造以外にある
- 屋根の重さ 軽い屋根の方が耐震性に優れている事が明らかにされています。
- 壁の量が少なく配置バランスが悪い 耐震壁の量が不十分、耐震壁の配置が不均等なものは崩れやすい為建築基準改正後には耐震壁のバランスをチェックする法律が制定されています。
- 建物の基礎 神社やお寺で昔使用されていた玉石と呼ばれている石の上に柱が乗っかている様な基礎は被害を受けやすいと言えます。
◆瓦屋根の家は要注意
◆壁の量とバランスを大切に
◆建物の基礎にも注目する
今後建てる家は倒壊しない様、色々な法律が改正されて行っているのでまず大丈夫かと思いますが、避難するルートや住んでいるご自宅の周辺や近所の住まいはいつくらいに建てられた家なのか、どんな構造をしているのかを知っておくことで「他の家の倒壊」に巻き込まれずに済むかもしれません。
ぜひ一度、ご近所のお住まいをそういった目線でチェックしてみる事をオススメします。
2025年2月22日