後悔しない家づくりの心得
住宅性能評価書を取得するメリット
前回は「住宅性能評価書」とは何なのかをお話しました。
▶住宅性能評価書ってなあに?←見ていない方はまずはこちらをクリック♪
今回は住宅性能評価書を取得する際のメリットについてお話していきたいと思います。
住宅性能表示制度のおさらい
住宅性能表示制度とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいた制度で、国に登録されている第三者機関が、共通基準である「評価方法基準」をもとに評価するというものです。
必須の項目としては以下の4項目となります。
- 構造の安定
- 劣化の軽減
- 管理維持・更新への配慮
- 温熱環境
住宅性能表示制度のメリット
①住宅ローンや地震保険で有利になる
住宅性能評価書を取得した住宅は、住宅ローンやフラット35で優遇されるケースがあります。
これは住宅の価値が落ちにくいため、担保が確実なものとなって金利が抑えられるためです。
地震保険では耐震等級によって割引があるため保険料が抑えられるというメリットもあります。
②資産価値が高くなる
住宅性能評価書が交付された住宅は、国土交通省が定める一定の基準を満たしているという証明になります。
住宅性能評価では住宅が劣化しにくいという所も評価されているため、将来その住宅を売却する場合想定よりも高い値段で売却できる可能性があるというメリットも出てきます。
③紛争処理対応を受けられる
住宅性能評価書が交付された住宅においてトラブルが発生した場合、指定住宅紛争処理機関に紛争処理を申請できます。
紛争処理の手数料は1件あたり1万円で、請負契約・売買契約に関する全ての紛争の処理を依頼可能です。
デメリットとは?
住宅性能評価を受けるデメリットとしては費用がかかるという点が挙げられます。費用の相場は10〜20万円と、決して安い金額ではないのでそういった部分も考慮しなければなりません。
また、採光のために窓を大きくすると耐震評価が下がるなど、性能評価基準の項目がたくさんあるので、とある評価項目を良くすると別の評価項目が悪くなるといった相反関係も出てきてしまいます。
間取りや窓の大きさ等色々と制限が出てくる事もありますので、そういった部分も含めて総合的に判断しなければならない事もあるので相談が必要です。
いかがでしたか?住宅性能評価を取得するメリットとデメリットがありますので、ご家庭毎にご予算や必要経費も限られている事ですので、優先順位や必要なものか否かを話し合う事が大切だと思います。
お住まいづくりの相談をする時にもぜひお気軽に聞いて見てくださいね♪
2024年10月26日