後悔しない家づくりの心得
弱みが強みに変わる!?無垢材のお話
家づくりをご検討の方されている方からよくいただくご質問の中で『無垢材の床はキズがつきやすい』というものがあります。
確かに合板の素材であれば傷が付きにくく、加工がされている製品がたくさんあるため、傷つきやすさを気にして無垢材を避けられる方も多いようです。
キズが付きやすい無垢材
無垢材は天然の木をそのまま使っており、素材が柔らかいからこそ足裏の感覚が気持ちいい、そして疲れなくて心地よいというのが特徴なのですが、逆にいうと柔らかいので一点に力が加わると「傷が付きやすい」という事になってしまいますね。
柔らかいからこそできることがある
柔らかい無垢材は確かに傷が付きやすいのですが、適切なお手入れをすれば「元の状態に修復する」ことができるのも無垢材ならではの特徴なんです!これは合板の素材にはできない良い部分だと思っています。
床がへこんでしまった時どうしたら良いの?
無垢材の木のへこみキズのお手入れにはスチームアイロンが役に立ちます!
お手入れ方法
- へこんだキズの周りのホコリや砂を掃除機で取り除く
- 濡れたタオルとスチームアイロンを準備する
- へこんだキズに濡れたタオルを押し当てて湿らす
- へこんだキズ部分に向かってスチームアイロンの蒸気をあてる
- 濡れたタオルの上からスチームアイロンをあてる
この無垢材の床のへこみ傷のお手入れは、繊維に水分を含むことのできる木の優れた特性を利用しています。
水を垂らすと元に戻るつぶしたストローの袋をイメージしていただくとわかりやすいかもしれませんね(*^-^*)
つぶれてしまった木の繊維は水分を含ませると元の形に戻ろうとするので自然治癒力がある無垢フローリングならではのお手入れ方法という訳です。
まとめ
合板フローリングは表面に加工されていたり、薄い板と板を張り付けてできているので水分を吸収しづらくなっています。
キズが付きにくいように、そして現場で素材自体が反ったり伸縮しづらくするためにつくられたのですから、それは致し方ない事だと思います。
『無垢材の床はキズがつきやすい』という部分だけに注目するのではなくて、『補修もしやすい』という事をぜひ覚えていただけたらとても嬉しいです(*^-^*)
2024年8月10日