スタッフ日記
内部結露という恐ろしい家の病気!?
梅雨の時期は湿度が高くて不快な思いをさせてる方が多いのではないでしょうか?
今回はこの湿気にまつわるちょっと恐いお話です。
~ 室内と外部の温度差が激しいときに発生する結露 ~
窓ガラスなどの結露に悩んでいるという方は多いのではないでしょうか?
でも一番恐いのは!目に見えない「壁内結露」なのです。
「家が何故か?カビ臭い」と悩まれてる方は、この現実を知ってもらいたいと思います。
冷たい水をガラスのコップに注いだときにコップの表面に水滴がつきます。
これは、コップの周囲にある空気が冷やされて起こるのです。
結露は、湿気と激しい温度差があるところはどこでも発生します。
壁内結露とは、壁の内部に発生する結露のことを言います。
現在の住宅は壁の内部に断熱材が入っています。
この断熱材のおかげで、冷暖房も効きやすくはなります。
しかし、そのせいで室内と外部の温度に差ができます。
このとき、室内の湿気を持った空気が壁の中に入り、外部との温度差により外壁材と断熱材の間で結露してしまうのです。
その結果、外壁の裏側で結露し断熱材がびしょぬれになって、それが木材を腐朽させる原因になるのです!
家の「柱」や「土台」が腐れば、強度が一気に低下してしまい、この状態で地震が起これば家屋倒壊にもつながるでしょう。
つまり、壁内結露は家そのものに深刻なダメージを与えるのです。
また、壁内結露の被害はそれだけではありません。
ぬれたものを放置しておけばカビが生え、そして、そのカビを餌にするダニも発生してしまいます。
壁内にカビが発生すれば、カビの胞子は壁紙をすり抜けて部屋の内部へ侵入します。
カビの胞子はアレルギーを引き起こす可能性もあるのです!
つまり、壁内結露が発生した部屋に住んでいると健康に悪影響がでることもあるでしょう。
さらに、壁内結露は目に見えないためよほど状況が悪化しなければ気がつかないことが多いのです。
壁の内部など大規模なリフォームをしない限り、確かめることはありません。
また、カビが繁殖すれば臭いもしますが、まさか壁の中の断熱材がカビだらけになっていると考える人は少ないでしょう。
また、壁内結露で家全体の断熱材がダメになってしまえば、交換に多額の費用がかかる事になりますよね。
このように恐ろしい壁内結露ですがどのような対策をすれば予防できるのでしょうか?
次回は壁内結露の対策についてご説明したいと思います。
(スタッフの川俣です)
2018年7月2日