研修行ってきました!
木造住宅研究の第一人者である、須貝教授のセミナーに行ってきました!
新聞やテレビ(NHKのためしてガッテン他)などでも活躍されておられる、
木造住宅研究の第一人者でもある福岡大学建築学科の須貝教授(東京大学建築卒)の
セミナーが宮崎市でありましたので、お話を聞きに行ってきました。
一般的に大学の先生と言いますと、高層ビルなどの大きな建物ばかりみたいに
思われがちですが、須貝先生は木造住宅の木を使った住まいづくりを中心に
いろいろな本を出されたり研究をされておられる先生でございます。
私も以前から知ってはいたのですが、本や論説を読んだりするだけで
直接にお話を聞いたことはございませんでしたので、
今回の宮崎でのセミナーを、大変楽しみにしておりました。
小さな会場でしたので、多くは入れなかったのですが、
地元の真剣に建築に携っている人達が集まって来られており、
ユーモアを交えてやさしく話して下さる先生の話に、
一生懸命耳をかたむけておりました。
短い時間ではありましたが、三十数年建築に携っている私でさえ
目からウロコみたいな話もあり、本当に勉強になりました。
木材の非常に優れた数々の特性を始め、
・家の中での湿気の影響や対策、
・内部結露の発生原因や場所そして怖さ、
・シロアリの特性や対策、
・家庭内事故の死者が交通事故よりも多い事や原因そして対策、
(暖かい宮崎や鹿児島の死者数は、全国でもトップレベルだそうです)
そして、私どもが力を入れている外貼り断熱の良さや問題点、
また充填断熱の施工精度の問題や材料の選択…などなど
他にもたくさんの貴重なお話を聞かせて頂きました。
湿気が、人間の健康にも影響がある住環境の問題だけでなく、
建物の強度にも大きく関係してくる事や、
材料の耐久性の問題が、住宅の性能表示の判断にも大きく関係してくるなど
お話を聞くほどに多くの検討の課題を実感しておりました。
日本のような高温で多湿な国の建築を考える時、鉄骨であろうと木造であろうと、
湿気対策と換気計画が、如何に重要であるかを、改めて考えさせられました。
須貝教授を始め、協賛のカナダ林産業審議会様
貴重なお話を、本当にありがとうございました!
追記:セミナー終了後、ロビーで須貝先生にお逢いしたので、名刺交換させて頂いたのですが、
私達に「また気軽に電話していろいろお話を聞かせてください」と逆に言われるような
気さくなお人柄の須貝教授でした。
2009年9月4日